2017/04/24
第120回日本小児科学会学術集会が平成29年4月14日から4月16日と会頭が慶應義塾大学小児科教授、高橋孝雄先生によって東京で開かれました。「小児の予防接種-最近の話題と今後の展望-」で日本小児科学会を代表して新潟大学の齋藤 昭彦先生の講演を聴きました。
2016年10月1日よりB型肝炎ウイルスに対する予防接種が始まり日本小児科学会からの推奨するスケジュールが変更になったこと、2カ月のお誕生日より予防接種を開始し、肺炎球菌、ヒブ、B型肝炎、ロタウイルスワクチンの4つを開始すること、1歳では4種混合、肺炎球菌、ヒブ、MR、おたふくかぜ、水痘ワクチンの予防接種が必要でその組み合わせを考えること、日本脳炎ワクチンは国内で3歳以前の日本脳炎による後遺症を起こした症例がみられ、6カ月からの接種を推奨していました。その場合摂取量は0.5mlから0.25mlになる方が作用が認められるとの事でした。分野別シンポジウム、「インフルエンザ最新情報 基礎から臨床まで」の講演を聴き、新たなワクチン作用判定を行うTest-negative Case-control Designでの報告が有り現在のインフルエンザワクチンの作用は、入院防止作用がある、1~2歳では70%の作用が認められるが、13~15歳には40%前後と作用が低いとの報告がありました。
今後の臨床に活かしたいと思います。