2019/05/07
平成31年4月19日~21日、第122回日本小児科学会学術集会が会頭金沢大学医学部教授 谷内江 昭宏先生にて金沢市にて開催されました。幸い好天に恵まれ、さすが加賀百万石という素敵な町でした。
授乳・離乳の支援ガイドのシンポジウムでは2019年3月に発表された授乳・離乳の支援ガイドを中心に講演がありました。卵黄摂取が以前のガイドラインの7カ月より5~6カ月に改訂されました。
卵黄は早期の摂取がとりいれられています。学校心臓検診と突然死のシンポジウムでは、運動中の心停止が多く、学校ではAEDの設置が必須であり蘇生がより有効となっています。肥満小児の診方・見方では肥満は思春期のスパートが欠如するために低身長になりやすくやはり早期の介入が必要であると再認識しました。
ロタウイルスワクチンの定期接種化に向けてでは、現在の普及率は70%と非常に高く有効性と安全性が検討されているとのことです。有効性・安全性もほぼ問題はありませんが、1回目の接種後まれに腸重積が発症することがあり、2カ月での腸重積となるので症状が典型的ではなく、認識していることが必要と考えられました。今後の臨床に活かしたいと思います。