2020/12/08
令和2年9月17日(木)~9月20日(日)、国立京都国際会館において世界アレルギー機構との共同開催の予定でしたがCOVID-19の影響のため9月17日(木)~10月20日(火)のWEB開催となりました。会長は独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センターの海老澤 元宏先生で、同じ医局だったため学会、研究会で話をよくしますが、今回の学会運営に関しては苦労が忍ばれます。海老澤先生の教育講演では、食物アレルギー診療の課題と今後の展望についてポイントをついた講演となりました。ミルクの投与について生後1週間以内のミルク摂取はその後のアレルギーを発症する可能性が高く、その後のミルク摂取はミルクアレルギーを予防する可能性がありますが、どのタイミングでミルク摂取をとるべきかまだ不明とのことです。その他、乳児期から可能な限りの摂取可能な範囲を探る、これからは食物アレルギーの治療の時代に入ることをわかりやすくご説明いただけました。東京女子医科大学医学部医学科眼科の眼科の高村悦子先生のアレルギー性結膜炎の点眼治療とセルフケアでは花粉症では目についた抗原を洗い流す必要性があり点眼型洗眼薬のウェルウォッシュアイ(参天製薬)、ソフトサンティア(参天製薬)、アイリスCL-1(大正製薬)での洗眼は良い方法だと思いました。
帝京大学医学部 内科学講座 呼吸器・アレルギー学の山口正雄先生の薬剤アレルギーとアナフィラキシーでは、あらゆる薬剤で複数回安全に使用できた薬剤で発症しうるので、薬剤摂取後5分間は重要な時間で、5分以内に症状が出現してきた時にはアナフィラキシーを念頭に入れなければいけないとのことでした。
今後の臨床にいかしたいと思います。