2017/08/30
平成29年8月20日東京で第52回日本アレルギー学会専門医教育セミナーが開かれました。
内容は7つの講義より成り立っています。①アレルギー疾患の発生機序とその制御②アレルギーが関与する眼疾患③難治性蕁麻疹の治療戦略④関節リウマチ診療におけるトピックス⑤アレルギー性鼻炎・花粉症⑥成人気管支喘息の講義がありました。⑦新生児・乳児消化管アレルギーの病因・病態と予後については、静岡県立こども病院の木村先生の講義を聴くことができました。木村先生が長い間研究してきた自前のデータがほとんどで立派な研究結果だと思います。新生児・乳児消化管アレルギーの原因はミルクがほとんどですがまれに母乳、豆乳が原因になるとのことです。病態はリンパ球が主役ですが、即時型のアレルギー反応の形態をとるのが特徴的です。1歳で56.3%、2歳で87.5%、3歳で96.9%がミルク摂取可能となるとの事です。ミルクの解除には負荷試験後が必要と考えます。
今後の臨床に活かしたいと思います。