2019/10/25
第56回日本アレルギー学会認定教育セミナーが令和元年10月20日、東京のお茶の水で開かれました。
①アレルギー疾患の発症機序と制御―経皮感作からはじまるアレルギー疾患―基礎研究による知見:岐阜薬科大学田中宏幸先より茶のしずく石鹸による小麦アレルギーについて分子レベルでの講演がありました。抗原は分子量が3000KD以上必要とのことです。
②アレルギーが関与する眼疾患:東京女子医大の高村悦子先生よりアレルギー性結膜疾患の講演がありました。いつも通りわかりやすい説明で、目の洗浄には人口涙液の必要性を述べていました。
③小児気管支喘息と関連疾患:岡山大学医学部 池田先生より小児喘息が将来慢性閉塞性肺疾患になる可能性があり、小児期の呼吸機能をしっかり管理重要性を述べていました。
④成人気管支喘息:山口大学医学部 松永 和人先生より新たに改訂された「喘息・予防ガイドライン2018」を中心に話がありました。
⑤薬疹の発症機序と臨床アップデート:磐田市立病院、皮膚科アレルギー橋爪秀夫
⑥抗原病の診断における自己抗体の役割:東京医大 沢田哲治
⑦好酸球性中耳炎:東京女子医大の野中学先生より喘息の12%に滲出性中耳炎が合併し、重症の喘息ほど合併が多いとのことでした。
一日アレルギーを勉強する機会があり、今後の臨床に活かしたいと思います。