2019/12/23
令和元年12月14日(土)15日(日)、第6回総合アレルギー講習会が―Total Allergist―をめざしてというスローガンのもとに藤田医科大学 堀口 孝彦先生を会長に2日間パシフィコ横浜・会議センターにて開かれました。アレルギー疾患についてはあらゆる分野で専門的な知識をもつことを目標に構成されている講習会です。この講習会は実習と講義が受けられる仕組みで、実習は昨年に引き続いて矢上晶子先生の「皮膚テスト:プリック・スクラッチテスト」を受講しました。矢上晶子先生の指導と自分のスキルの確認と見直しをすることができました。アトピー性皮膚炎では大分大学の波多野豊先生のガイドラインを中心にしたわかりやすい話で、皮膚所見とステロイドの選び方は参考になりました。気管支喘息では静岡県立総合病院の白井先生の気管支喘息と慢性閉塞性肺疾患の合併についてわかりやすく説明がありました。今問題となっている小児喘息から加齢後の慢性閉塞性肺疾患の症例の提示がありました。食物アレルギーでは福井大学の大島先生より小児病院でピーナッツの経口負荷試験の閾値決めで、ピーナッツ総量16mgで気管支痙攣から48時間後に死亡した11歳の症例提示がありました。食物アレルギーでは現在食べて改善する方法が普及しましたが、このような危険があること肝に銘じ、負荷試験の安全性をどのように担保していくか考えさせられました。2日間、楽しく過ごすことができ、今後の臨床に活かしたいと思います。