瀬川小児科アレルギー科医院/三島市寿町の小児科・アレルギー科

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第10回子どもとメディア全国フォーラムに参加して

令和2年1月26日(日)、第10回子どもとメディア全国フォーラムが「スマホ社会と子どもの未来」~技術革新は人類を幸せにするのか~というスローガンのもとにNPO法人子どもとメディア主催にて日本医師会館にて開かれました。
このフォーラムは、2001年より福岡で2年に1回開かれていたものが、今回東京で開催され初めての参加となります。
非常にびっくりしたのは、東北大学脳科学の教授、川島隆太先生の基調講演「スマホが児童・生徒の脳発達を阻害する」でした。
仙台市の小学校・中学校生徒7万人のデータをもとに発表されました。スマホを1時間以上使っていると、家でちゃんと勉強しても、家で勉強しない生徒よりも学力が下がるとのことです。2時間以上勉強してもスマホを4時間以上使っていると、勉強は30分未満だがスマホの利用時間が1時間未満の生徒の方が平均点が高いという事実でした。さらにスマホ使用の原因を追究するため、健康な児童・生徒224名の3年間のMRIを用いて評価したところ、スマホ・タブレット等の使用頻度の高い小児の大脳皮質、白質の広範な領域に脳の発達遅延を認めていました。大脳皮質、白質の広範な領域に脳の発達遅延を認めていました。1時間以上スマホを使っている児童は、勉強しても効果がないと痛烈な発表でした。スマホは1時間以上使ってはいけない結論です。眼科医師の富田先生より、子どもの目の発達には外遊びが大切なこと、スマホにより目の発達に悪影響を及ぼすこと、さらに内斜視の問題を取り上げていました。このままでは、子どもの未来に悪影響を及ぼす可能性が高いことが報告されていました。