2020/10/13
令和2年8月26日(水)から9月25日(金)に第57回日本アレルギー学会専門医認定教育セミナーがコロナウイルスの影響でweb開催にて開かれました。アレルギー専門医を対象としたセミナーです。
①喘息におけるステロイド抵抗性とタイプ2喘息に対する治療戦略
福永 興壱(慶應義塾大学病院呼吸器内科)
重症喘息に対する2型サイトカインを標的とした抗体療法について述べられています。
②アレルギー性鼻炎
山田 武千代(秋田大学医学部附属病院耳鼻咽喉科)
鼻アレルギー診療ガイドライン2020の通年性アレルギー性鼻炎の治療について述べられていますが、抗原回避が治療のベースとなっています。
③難治性喘息の診断と治療
多賀谷 悦子(東京女子医科大学呼吸器内科)
難治性喘息の定義と2型炎症を標的とした生物学的製剤、抗TSLP抗体について述べられました。
④小児気管支喘息―フェノタイプと難治性喘息
荒川 浩一(社会福祉法人希望の家附属北関東アレルギー研究所)
わかりにくい小児気管支喘息を分類したフェノタイプを提示されました。
⑤アレルギーが関与する眼疾患
三村 達哉(帝京大学医学部眼科学講座)
アレルギー性結膜炎の分類と治療、トピックスとして環境因子、免疫療法について述べられました。
⑥食物アレルギー(新生児/乳児を除く)
矢上 晶子(藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科)
成人の食物アレルギーの特徴、牛肉、鶏肉アレルギーと哺乳類、遅発アナフィラキシーの出現について述べられました。
⑦IgG4関連疾患
中島 裕史(千葉大学大学院医学研究院アレルギー・臨床免疫学)
中島先生のIgG4関連疾患では、経験のない疾患についての講義を聴くことができました。
今後の臨床に活かして行きたいと思います。