2020/10/27
令和2年8月21日(金)から9月23日(水)に第14回相模原臨床アレルギーセミナーが8月21日(金)・22日(土)・23日(日)の一部LIVE配信のweb開催で開かれました。
毎年8月の暑い中、横浜パシフィコで3日間開かれていたセミナーです。
①成人臨床アレルギー学、②アレルゲン、アレルギー検査、免疫療法、③小児臨床アレルギー学の3部門の構成となっていました。
成人臨床アレルギー学の成人喘息の長期管理では、いつまで続けるか?「できるだけ長く」ということが印象に残りました。妊娠中の喘息管理、成人の咳の鑑別と治療、相模原臨床研究センターの福冨先生の成人食物アレルギーでは成人の臨床型は口腔アレルギー症候群、食物依存性運動誘発アナフィラキシー等の特殊型が多く、花粉によるフルーツアレルギー症候群が大切とのことです。
免疫療法では、「乳幼児喘息と早期介入」の中に、2009年に報告された6~17歳の喘息児で花粉症の小児に免疫療法を行うと喘息の発症率が低下する(the PAT study)、新規のアレルゲン感作を予防するなど夢のようなデータが提示されました。
小児臨床アレルギー学では、国立病院機構相模原病院小児科の柳田先生の食物経口負荷試験の実際では、安全性を追求する少量負荷試験のデータをみせて頂きました。今後の臨床に活かしたいと思います。