2015/08/08
食物アレルギーは、いままでは腸管から種々の食物が吸収されアレルギーを引き起こしてくると考えられていました。しかし、皮膚の弱いところから食物抗原が体内に入り込みアレルギーを引き起こす経路が発見されました。皮膚を通してアレルギーを獲得するのを経皮感作といいます。
この経皮感作を予防するために注目されているのは、赤ちゃんの時期のスキンケアです。抗原の侵入を抑えられる可能性があり、保湿剤を使ったスキンケアの有効性が報告されています。完璧にその後のアレルギーを抑えることはなさそうですが、現時点では赤ちゃんのスキンケアは経皮感作を予防する有効な手段と思われます。